人材派遣の基礎知識
常用型と登録型とは?
派遣には、「常用型」と「登録型」の2種類があります。そして、 登録型のことを「一般労働者派遣事業」といい、
常用型のことを「特定労働者派遣事業」といいます。
常用型とは、派遣会社と「期間を定めない労働契約」を結んで長期的に雇用されます。
派遣先の企業に派遣されますが、派遣期間が終了しても、派遣元との労働契約は継続します。
社会保険や有給休暇なども、引き続き保障されるので、
比較的トラブルが少ない雇用形態ともいえます。
登録型とは、派遣社員が、派遣元会社に登録をします。
派遣先が見つかれば派遣元との間で期間を定めた雇用契約を結びます。
契約期間が過ぎれば、派遣会社との契約も終了し、登録状態に戻ることになります。
登録型の場合は、派遣会社が変われば、有給休暇もリセットされてしまうなど、
制度的に不利な扱いを受けることが少なくないのが現状です。
派遣社員の給料
派遣社員の一番のメリットは、派遣社員になろうとしている方にとって、給料の問題が一番気になるのではないでしょうか?
ここでは、派遣社員の給料について説明したいと思います。
派遣の給料は、基本的にはタイムカードなどによる就業管理に基づいた時給制となります。
例えば、1日5時間で20日働いた場合は、「時給 × 5 × 20」という計算になります。
派遣社員は給料がいいと思っている方が多いようですが、
通常、交通費は別途支給されませんし、 ボーナスも出ません (出る会社もまれあります)。
そういったことを踏まえると、それほど高いとは言えないのが現実です。
給料の支払日は、半月ごとや1ヵ月ごとと派遣会社によって違う場合がありますから、
いつ給料が支払われるかは、派遣会社に事前に確認しておきましょう。
また、最近は、少なくなりましたが、給料計算が間違っていることもあるので、
毎月給料明細を確認する癖をつけた方がいいですね。
新卒派遣とは?
人材派遣というと、社会経験やスキルがある人が派遣会社に登録し、自分の希望にあった仕事を紹介してもらうのが一般的ですが、
それ以外にも、新卒者に対応した新卒派遣というシステムもあります。
新卒派遣のシステムは、1995年にパソナグループが初めて導入しました。
新卒派遣とは、実務経験のない新卒者に対して派遣会社が、
ビジネスマナーや基礎研修などを行い、社会人としてのスキルを身につけてもらった後に、
派遣社員として派遣先企業で働いてもらうシステムです。
さらに 紹介予定派遣 と組み合わせることにより、書類選考や面接をおこなった上で、
派遣期間中に実際の仕事ぶりを見て、よければ採用するといったことが可能になります。
新卒派遣は、本人の意向・適性や能力に応じて会社を選ぶことができ、企業も、自社に
マッチした優秀な人材を採用できるというメリットがあるので、今、注目されているシステムです。
派遣社員の生涯賃金
20歳〜60歳まで働いた場合の正社員と派遣社員の生涯賃金の差はなんと約1億円あるそうです。
例えば男性だと、正社員の生涯賃金は2億6,400万円。
契約社員や派遣社員などの場合は、1億4,800万円と1億円以上の格差があります。
仮にパートタイマーならば生涯賃金は5,200万円になり、2億円も差が出てしまいます。
職種によってこの数値は変わってくるので、あくまでも目安の数値となりますが、
1億円も差があるというのは、これから派遣社員になろうと思っている方には、
ショッキングな数値ですよね。
派遣社員は、
「自分のライフスタイルに合わせて仕事を選べる」
「色々な環境で仕事ができる」
「キャリアを活かした仕事が選べる」といったメリットがありますが、
今回の生涯賃金のように、人生設計を意識した長期的なプランも
頭の片隅において置いた方が良いかもしれませんね。